カジノで遊べるテキサスホールデムのルールや賭け方|配当や必勝法なども解説
- 公開日:2022年11月18日
- 更新日:2023年9月25日
テキサスホールデムポーカーの存在が世界中のカジノファンに知れ渡ったのは、2003年の世界ポーカー選手権がきっかけで、この大会に彗星のごとく登場したのがクリス・マネーメイカー選手です。
ただの経理マンで無名のアマチュアプレイヤーだったマネーメイカー選手が、並みいる強豪プロを差し置いて優勝し、250万ドルもの賞金をかっさらったことから、カジノ業界はまるで蜂の巣をつついたような大騒ぎとなりました。
この記事ではテキサスホールデムで遊んでみたい人のためにルールや流れを紹介していきます。
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この記事を読んだらわかること
- テキサスホールデムポーカーの基本的なルールとゲームの流れ
- テキサスホールデムポーカーの役
- テキサスホールデムポーカーの勝率を上げるポイント
目次
動画で見るテキサスホールデムのルール
テキサスホールデムポーカーの基本的なルール
ポーカーには大きく分けて、一部のカードをオープンにする「スタッド・ポーカー」と、全プレイヤー共通のカード(フロップ)が特徴の「フロップ・ポーカー」があります。テキサスホールデムポーカーはフロップ・ポーカーです。
テキサスホールデムポーカーの基本的なルールは、プレイヤーに配られる2枚のホールカードと5枚のコミュニティーカードを組み合わせた合計7枚のカードで役を作り、一番強い役を揃えたプレイヤーの勝利です。
2~10人までのプレイヤー同士で勝負し、ジョーカー以外の52枚のカードを使用します。ゲームの流れは後ほど解説しますが、1ゲームが4ラウンドに分かれていて、それぞれのラウンドでプレイヤー同士の駆け引きが楽しめるポーカーです。
テキサスホールデムポーカーのゲームの流れ
テキサスホールデムは下記手順でゲームを進めていきます。
少し難しく感じられるかもしれませんが、実践プレイをすれば流れは分かります。最初のうちは、以下解説を読んで、おおまかな流れを掴んでいただけたらOKです。
(1)空いてる席に座る
テキサスポールデムポーカーは2〜10人のプレイヤーで行います。テーブルごとに席数の上限がありますので、空席がないかぎりゲームに参加することはできません。
席が空いたら先着順で次のプレイヤーが座りゲームに参加します。人気があるカジノでは、なかなか席が空かず長時間待たされることもめずらしくありません。
(2)ディーラーボタンの位置を決める
空席が埋まり、すべてのプレイヤーの席が決まったら、次にディーラーボタンの置き場所を決めます。ディーラーボタンは、1人のプレイヤーの前に置かれる丸い円盤状のものです。
ディーラーがシャッフルしたカードを配り、一番大きい数字のカードを引いたプレイヤーの席にボタンが置かれます。数字が同じ場合は♠︎>♥>♦︎>♣︎の順で絵柄の強さを元に勝負を決めます。
なお、ディーラーボタンはカードを配るディーラーとは別の物なので注意してください。
また、ディーラーボタンを置かれたプレイヤーは、最後にアクションが選択できるので最高のポジションとされます。
(3)ブラインド(強制ベット)
ディーラーボタンが置かれたプレイヤーの横にいる1人目をSB(スモールブラインド)と呼び、2人目をビックブラインドBB(ビックブラインド)と呼びます。
SBとBBはカードが配られる前に強制ベット(ブラインド)しなければいけません。ブラインドが必要な理由はゲームの参加を促し、ベットしないプレイヤーを減らすためです。
ブラインドの額はレートによって異なりますが、たとえばSBが1ドルならBBは2ドルといったように、BBはSBの2倍払う場合が多いです。
(4)カードを配る
SBとBBの強制ベットが完了したら、ディーラーが伏せたカードを各プレイヤーへ時計回りに2周、計2枚ずつ配ります。(テキサスホールデムでは必ず時計回りにゲームが進行していきます。)
最初に配られるのはディーラーボタンの左隣のプレイヤーで、最後がディーラーボタンを持ったプレイヤーです。
(5)プリフロップ
1回目のベットを行う第1ラウンドを「プリフロップ」と呼びます。この時点ではプレイヤーに2枚のカードが配られ、プレイヤーは配られた2枚の手札を見て勝負するのか降りるのか判断します。
プリフロップの最初のアクションを行うのは、時計回りでBBに一番近い人です。(BBの隣の人をUTGとも呼びます。)
プリフロップで選択できるアクションは以下の5つです。
- ベット…最初にベットする(SB,BBの初手)
- コール…自分より前のプレイヤーと同額をベットする
- レイズ…自分より前のプレイヤーよりも上乗せしてベットする
- チェック…ベットせずに自分の番をパスする
- フォールド…ゲームから降りる
誰もレイズをしなければ、ディーラーボタンを持っているプレイヤーが、コールまたはフォールドした時点でプリフロップは終了です。
もし誰かがレイズをした場合は、誰もレイズしなくなるまでゲームは続きます。プリフロップが終わったらチップを1箇所に集めます。
オプション
ディーラーボタンまで一周したらSBとBBは「レイズ・コール・フォールド」のいずれかを選択できます。
SBとBBはすでにブラインドベットしているので、レイズ・コールする場合はブラインドベットに上乗せする形でチップを追加します。フォールドを選ぶとブラインドはポット入りです。
次の「フロップ」には、フォールドしなかった参加プレイヤー全員が同じ額をベットし終わると進めます。
(6)フロップ
第2ラウンドである「フロップ」に進むと、ここではじめてディーラーによってコミュニティーゾーンにある3枚のカードがオープンされます。
このカードを共通カード(コミュニティカード)と呼び、各々コミュニティカードと手持ちのカードを見て、アクションを決定します。
流れは基本的にプリフロップと同じですが、SBと残りのプレイヤーでアクション選択肢に少し違いがあるので注意してください。
SBの選択肢は「チェック・ベット・フォールド」で、残りのプレイヤーの選択肢は「コール・レイズ・フォールド」です。
プリフロップ同様、全員のベット額が同じになると、次のラウンドに進みます。
なお、残ったプレイヤーが全員オールインした場合、この時点でハンドが全て公開されます。
(7)ターン
「ターン」に入ると、ディーラーが4枚目のコミュニティーカードを追加します。
コミュニティカード4枚の手持ちのカード2枚を見て、フロップ・ラウンドと同じ手順を繰り返しましょう。
(8)リバー
「リバー」では、ディーラーが5枚目のコミュニティーカードを追加します。
プレイヤーは手札とコミュニティカードを照らし合わせながら5枚の組み合わせを決定し、勝負する手役を完成させます。後はフロップ・ラウンドと同じです。
(9)ショーダウン
リバー・ラウンドが終わったら勝負に残っているプレーヤー全員が手持ちのカードをオープンし、役の強さで勝敗を決めます。
勝者は一番強い役を持っているプレイヤーで、ポットに集まったチップはすべて勝者に受け渡されます。
以上でテキサスホールデムの1ゲームの流れは終了です。その後はボタンが時計回りで隣のプレイヤーに移ります。
テキサスホールデムポーカーの役
ここからはテキサスホールデムポーカーの役(ハンド)を説明していきます。紹介している順番が早いほど弱い役になります。
また、カードの強さは以下の通りです。
同じ役の勝負になった場合は基本的に上記の順番で勝敗が決まります。Aが一番強いことを覚えておいてください。
ハイカード
数字もマークもすべてバラバラな状態(俗にいう「ブタ」)の役は「ハイカード」です。ハイカード同士の勝敗は、2枚目にカードの強さで決めます。
完成する確率は50.11%。
コミュニティーカードは全プレイヤー共通なので、実質的にホールカードの2枚で比較することになります。
ワンペア
同じ数字のペア1組み+バラバラの3つの数字で作る役は「ワンペア」です。
完成する確率は48.74%。
ワンペア同士の勝敗は、まずペアを構成する数字の強さを比べ、ペアが同じ強さの場合は残りの数字の強さで決めます。
ツーペア
同じ数字のペア2組み+それ以外の数字で作る役は「ツーペア」です。
完成する確率は23.50%。
ツーペア同士の勝敗は、まずペアを構成する数字のランクを比べ、ツーペアが同じ強さの場合は残りの数字の強さで決めます。
スリーカード
同じ数字3枚+バラバラの2つの数字で作る役は「スリーカード」です。海外では「スリー・オブ・ア・カインド」と呼ばれます。
完成する確率は4.83%。
スリーカード同士の勝敗は、まずスリーカードの数字の強さを比べ、同じ強さの場合は残りの数字の強さで決めます。
ストレート
連続する5枚の数字で構成する役で作る役は「ストレート」です。ストレート同士の勝敗は、5枚の中で一番強い数字を比べて決めます。
完成する確率は4.62%。
なお、Kの次にAが並ぶストレートが認められるのは10JQKAだけです。JQKA2や、KA234といったストレートは成立しません。
フラッシュ
トランプの4つのマーク(♠♣️♦︎♥)のことを「スート」と呼びます。5枚とも同じスートで作る役は「フラッシュ」です。
完成する確率は3.25%
フラッシュ同士の勝敗は、5枚の中で一番強い数字を比べて決め「スートのランク」は勝敗と無関係ですので注意してください。
フルハウス
スリーカード+ワンペアで作る役は「フルハウス」です。
完成する確率は2.60%。
フルハウス同士の勝敗は、まずスリーカードを構成する数字のランクで比べ、それでも決まらない場合はペアの強さを比べます。
フォーカード
同じ数字4枚の組み合わせ+それ以外の数字で作る役は「フォーカード」です。海外のカジノでは「フォー・オブ・ア・カインド」や「クワッズ」と呼ばれます。
完成する確率は0.16%。
フォーカード同士の勝敗は、原則としてフォーカードの数字を比べて判断しますが、例外が「共通カードでフォーカードが成立している」という場合です。
ストレートフラッシュ
ストレートとフラッシュが同時に成立しているで作る役は「ストレートフラッシュ」です。
完成する確率は0.027%。
ストレートフラッシュ同士の勝敗は、5枚の中で一番強い数字を比べて決めます。
ロイヤルストレートフラッシュ
10JQKA+同じスート=「ロイヤルストレートフラッシュ」です。海外のカジノではロイヤルフラッシュと呼ばれています。
完成する確率は0.0032%。
言うまでもなく最強の役ですが、出現確率は0.0031%、10万回トライしてたった3回しかお目にかかれないという「幻の役」です。
ポーカーで覚えておきたいアクションや用語
ゲームの流れで少し聴きなれない用語が出てきたと思いますが、下記用語も覚えておくとより楽しくテキサスホールデムが楽しめます。
ポーカーで覚えておきたいアクション・用語
それぞれ詳しく紹介します。
ミニマムベット
1回のベットアクションにおける最低賭け金額を「ミニマムベット」と呼びます。通常、ミニマムベットはビッグブラインドと同額です。
ミニマムレイズ
レイズする場合、「ほんのわずかな上乗せ金額でもOK」としてしまうと、ちびちびと少額のレイズを続ければ時間稼ぎできてしまい、ゲームがまともに進行できなくなります。
そこでカジノ側はレイズの最低金額を設定しています。これを「ミニマムレイズ」と呼びます。通常は直前のベットの1.5〜2倍以上です。
チョップ(引き分け)
手役の強さが同じである場合「チョップ(引き分け)」となります。この場合チップは引き分けたプレイヤーで等分されますが、割り切れない端数については、スモールブラインドの席に近いプレイヤーに配分されます。
オールイン
あるプレイヤーが所有し、かつテーブルの上に置いてあるすべてのチップを賭けることを「オールイン」といいます。
テキサスホールデムポーカーでは、一つのラウンドが終了し、次のラウンドに進むためには、「全員のベットした額が同じである」という条件が必要です。
そのため、手持ちのチップの額次第では、「直前のプレイヤーが大きくレイズしてしまった。勝負したいのは山々だが、手持ちのチップが足りず、コールすることができない」という状態が発生します。この場合、ゲームに参加し続けるための唯一の方法がオールインです。
サイドポット
一つのラウンドでベットされたすべてのチップは、カジノのディーラーによって一箇所に集められます。これを「ポット」と呼びます。
ポットは最終的に勝ったプレイヤーの総取りとなりますが、オールインしたプレイヤーはポットの総取りはできません。「たくさんチップを持っていなくても、序盤でオールインしてしまえばOK。勝負に勝ちさえすれば、低リスクでチップ丸儲け!」というきわめて不公平な結果となるからです。
このような結果を防ぐため、誰かがオールインを行うと、それまでにチップを集めたポット(メインポット)とは別のポット「サイドポット」がつくられ、それ以後にベットされたチップはすべてサイドポットに集められます。
オールインしたプレイヤーは、たとえ勝利してもメインポットしか獲得できないので、不公平なチップの総取りを防ぐことができるわけです。
テキサスホールデムポーカーのコミッション
バカラやルーレットなどはコミッション(手数料)が惹かれますがテキサスホールデムも同じです。テキサスホールデムの場合はポットからコミッション(手数料)が徴収されます。
コミッションの割合はカジノごとに異なりますが、チップ総額の5〜10%(ただし上限は数ドル程度に設定)が多いです。
テキサスホールデムポーカーで使える攻略法・必勝法
強い手役を引き寄せるのは「運」です。したがってテキサスホールデムポーカーの場合、「簡単に勝てる攻略法」や「確実な必勝法」は残念ながら存在しません。
しかし「勝率を上げるために注意すべきポイント」があるのでご紹介します。
テキサスホールデムポーカーで使える攻略法・必勝法
手役に対する柔軟な姿勢
ホールカード2枚とコミュニティーカード3枚がオープンされたフロップの段階では、役がハイカード(ブタ)であってもあきらめるべきではありません。残り2枚の共通カード次第でいくらでも強い役ができるからです。
しかし、コミュニティーカードの4枚目がオープンするターンになっても役が揃っていなければ、フォールドする選択肢がでてきます。この時判断を迷うと「ここまでせっかくベットしてきたチップがもったいない・・・」とマイナスに考えてしまい、「こうなったらブラフだけで勝ってやる!」などとヤケクソになり、ずるずると最終ラウンドまでベットしてしまう羽目になります。
このような負けパターンを回避するには、フロップの段階で「自分の役がどこまで伸びる可能性があるか」推測しておき、あまり期待できなければ早めのフォールドも視野に入れるなど、柔軟な姿勢が必要です。
テーブルの個性を考える
「テーブルの個性」とは、アクションする順番(ポジション)や他プレイヤーの性格です。
テキサスホールデムポーカーは「情報戦」です。最初にアクションするより最後にアクションする方が、より多くの情報を元に意思決定できます。この理屈からすれば、「ディーラーボタンに近いプレイヤーほど、いきなりコールなどせず、チェックをして様子見をするなど慎重なプレイに徹するもの」というセオリーが成り立ちます。にもかかわらず、やたら強気のアクションを見せているプレイヤーがいたら、「強い手札を持っているのではないか?」という一応の推測が成り立ちます。
ただし、上級者の場合、こういったセオリーを逆手にとってあえて強気のアクションを仕掛け、あたかも強い手札があるかのように装うこともあるので油断はできません。
そこで考えたいのがプレイヤーの性格です。これはプレイのスタイルと言い換えてもよいでしょう。
たとえば、チップをばらばらに山積みしているようなプレイヤーは、アクションも割と雑で、場の状況を深く読まずに強引なレイズをするなど、攻撃的なスタイルを取る場合が多いです。そのようなプレイヤーがボタン近くに座っているときに、いつもと同じように攻撃的なアクションをするようであれば、ブラフ(騙し)の可能性が高いと推測できます。
しかし反対に、慎重で神経質なアクションを見せてくるようなら要注意です。普段は雑なアクションを見せるプレイヤーが慎重にならざるを得ないほど、思わぬ大物手役を隠しているかもしれないからです。
このような「読み」は誰にでも当てはまるわけではありませんが、プレイヤーが普段とは違うスタイルを示すときは、たいてい何らかのねらいがあるものです。
駆け引きは重要だが頼りすぎない
自分の手役が伸びるかどうかわからない段階、あるいは弱い手役であることがほぼ確定している状態で「いかにも強そうな(伸びそうな)手役があること」を演出する行為が「ブラフ」です。
反対に、手役が非常に強いか大きく伸びる可能性がある状態で「なんだか弱そうだなあ、よしそれならレイズだ!」と相手に誤解させ、ベットを引き出す行為が「スロープレイ」です。
これらの駆け引きはたしかに重要です。まったく役がないハイカードの状態でリバー・ラウンドまで持ち込み、最後に相手のフォールドを引き出して勝利!なんてこともあります。そのせいか「テキサスホールデムポーカーは駆け引きの力があれば勝てる!」などと誇張された話も耳にします。
しかし、駆け引きに気を取られている暇があるなら、まずは手札の可能性を素早く予測することや相手のスタイル、アクションを慎重に見極めることに神経を集中すべきです。
場数をこなせば「駆け引きすべきタイミング」や「駆け引きしたほうがより有利に戦える局面」がわかるようになります。それまではあせらずに経験を重ね、基本スキルや勝負勘を磨くことに集中しましょう。
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