【ポーカー初心者講座】ポーカーのフォールドをわかりやすく解説
- 公開日:2022年11月18日
- 更新日:2023年9月28日
フォールドは勝負をあきらめてゲームから降りるポーカーアクションです。
この記事を読めば、フォールドの意味やフォールドするタイミング、フォールドする際の注意点をまとめて理解することができます。
ポーカーが上達するほどフォールドの重要性は増してくるので、腕を磨いて頭脳戦・心理戦を制したい人はぜひ参考にしてください。
当サイトは公平なレビューを提供し、記事中で紹介している他社広告は評価に影響しないことをお約束します。
また、当サイトはオンラインギャンブルが合法な国に居住する方々に向けて提供しています。利用者は居住国の法律を遵守しながらご利用ください。詳細については、執筆・編集ガイドライン、プライバシーポリシーをご覧ください。
この記事を読んだらわかること
- フォールドの意味と使い方
- フォールドするタイミング
- フォールドする際の注意点
- フォールド以外のポーカーアクション用語
目次
ポーカーアクション「フォールド」の意味は?
フォールドとは、ゲームを降りるアクションです。コールと聞き間違えやすいので、ドロップやダウンと言うこともあります。
一度フォールドすると、そのラウンドで支払ったチップは全部没収され、ラウンドに再び参加することはできません。次ラウンドになるまで待機することになります。
フォールドする際は他プレイヤーにカードの数字が分からないようにカードを出してください。数字が分かるようにフォールドするのはマナー違反です。
フォールドの具体例
フォールドがどういうアクションかイメージしやすいように例をみていきましょう。
下記ラウンドでAが$10ベットし、Bがコールしたとしましょう。
ここでCが勝負に参加するためには$10出してコールするか、$20以上出してレイズしなければなりません。
しかし、Cは勝負に参加せずこのラウンドを終えたいと思いました。
このような場合に選択するのがフォールドです。
Cはゲームが終わるまで待ち、D以降はコールまたはレイズでゲームに参加します。
フォールドする時のカードの投げ方
ランドカジノでフォールドするときはカードを前に出すだけで成立しますが、以下にように少し変化をつけてカードを投げる人もいます。
- カードを手全体で縦にもって半時計回りに回転させて投げる
- カードを人差し指と中指ではさんで半時計回りに回転させて投げる
- カードを親指と人差し指ではさんで中指ではじくように投げる
もちろん投げ方がゲームの勝敗に影響を与えることはありません。しかし、いくらかカッコよさは増します。
いきなり本場でやるのは緊張すると思うので、まずは自宅で試してみてはいかがでしょうか。
ポーカーでフォールドするタイミング
ポーカーでフォールドするタイミングを場面・状況別に分けると主に以下3パターンあります。
ポーカーでフォールドするタイミング
それぞれ詳しく解説していきます。
勝てないと思った時(損切り)
弱いハンド(役)ならフォールドが基本です。
最初は強いハンドだったためにベットやレイズをしていたとしても、相手がより強いハンドを持っていると予測できたらフォールドするようにしましょう。
フォールドすればそれまでに賭けたチップは没収されてしまいますが、より大きな痛手を負わないための損切りができます。
自分のハンドを見せたくない時(マック)
強いハンドに見せるよう立ち回っていた(ブラフ)のに、相手がフォールドしない場合は、自分がフォールドしましょう。
理由はブラフしていたとバレるのを防ぐためです。カードを全員オープンするショーダウンに入る前にフォールドすれば、ハンドを見せなくて済みます。
自分のハンドを見せないで降りることを「マック」といいますが、ブラフ失敗時にマックしないのは良い判断とはいえません。いったんブラフしているとバレると、その後のラウンドでブラフの疑いを常にかけられるようになるため、ブラフが成功しにくくなります。
自分の手の内を明かさないために選ぶフォールドは、その後のゲームに繋がる戦略的撤退だといってもいいでしょう。
堅実なプレイヤーがベットした時
プレイヤーの中にはかなり強いハンドが入ってきた時にここぞとばかりベットする人がいます。堅実なプレイスタイルが身についている人でしょう。
タイトなプレイが好みのプレイヤーは勝てる可能性が相当高くないと勝負してこないので、こちらによほど強いハンドがない限りは、フォールドした方がいいです。
堅実かどうかは他プレイヤーよりフォールド回数が多いかどうかで判断するのがポイント。フォールド回数の多さは確実に勝ちに行きたい意思の表れと取れます。
プロのポーカープレイヤーがよくフォールドする理由
ポーカーのプロと聞くと、どんなハンドでも勝てるように立ち回れる技術があると思う人もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。
プロのポーカープレイヤーはハンド全体の8割フォールドするといわれています。勝てる可能性が高いと判断できる状況がそれだけ少ないということです。
フォールドはゲームに参加できないので面白くないアクションではありますが、強くなればなるほど選択回数が多くなるアクションといえます。
弱いハンドはフォールド、ベットしてても勝てそうにないならフォールド(ベットフォールド戦略)。これだけ出来るようになるだけでも、ポーカー初心者から卒業できるといってもいいでしょう。
【参考】テキサスホールデムポーカーでのフォールド確率
数あるポーカーのなかで今最も人気があるテキサスホールデムを例に、最初の2枚(スターティングハンド)でフォールドする確率(割合)をみてみましょう。
使用するカード枚数は1デッキ52枚、相手人数は4人として、以下条件でフォールドするとします。
条件1.絵柄が同じハイカード:トップ10未満、キッカー7以下すべてフォールド
条件2.絵柄が異なるハイカード:Aのハイカード以外すべてフォールド
条件3.ペア:10のペア未満すべてフォールド
各条件を場合分けして算出すると、スターティングハンドだけで判断した場合のフォールド確率は約94.6%となりました。
実際はアクションする順番や状況をみて条件をゆるくしたりするので、リアルだとフォールド確率は70%~80%程度におさまります。
条件をゆるくすればフォールドする確率は下がりますが、それだけ負ける可能性も高くなるのがポーカーの難しいところです。
そのため、役なしで勝てる見込みがなくても強いハンドがあると見せかけるブラフ技術が勝負を制するうえで重要になってきます。
ポーカーでフォールドする際の注意点
ポーカーでフォールドするかどうか決める際は以下の点に注意してください。
ポーカーでフォールドする際の注意点
フォールドばかりしない
前項でプロのポーカープレイヤーほどよくフォールドすると説明しましが、だからといってフォールドしすぎも良くありません。
フォールドしてばかりでは資金が増えず、いずれ参加費で資金が尽きることになります。
少し弱いハンドでもベットしてゲーム参加するのも大切です。場に落ちるカード次第で強いハンドになるかもしれませんし、こちらのアクションきっかけで相手がフォールドしてくれる可能性にも期待できます。
また、ベットアクション後にフォールドを繰り返すのは避けるようにしましょう。
ベットしてもすぐフォールドするようだと賭け金の無駄になりますし、押しに弱いプレイヤーだと判断され、相手の強気アクションを引き出してしてまうことになります。
レイズした後でも状況次第でフォールドする
強いハンドが入った時にレイズを仕掛けた際、思いがけず相手からリレイズを返されることもあります。
リレイズはさらに強いハンドを示唆するアクションなので、自分がベストハンドを持っていない限り負ける可能性を考えなければいけません。
負ける可能性が高いとみたら潔くフォールドしましょう。レイズ分のチップがもったいないからといってリレイズについていけば、すべてのチップを奪い取られるリスクもあがります。
フォールド以外で覚えておきたいポーカーアクション用語
下記ポーカーでよく使用するアクション一覧です。分からない用語があったらこちらを参照してください。
アクション名 | 説明 |
---|---|
ベット | チップを賭けること。ラウンドの最初に賭けることを指してオープニングベットといいます。 |
コール | ラウンドで一番大きい賭け額と自分の賭け額を同額にするためチップを出すこと。消極的アクションといわれています。 |
レイズ | ラウンドで一番大きい賭け額を超えた額のチップを出すこと。積極的なアクションの1つです。 |
チェック | チップを賭けずに自分の番をパスすること。既に他プレイヤーと賭け額が並んでいる状態でのみ選択できます。 |
オールイン | 資金全てを賭けること。オールインにコールされた場合は、カードをすべてオープンして役の強さ比較で勝敗を決めます(ショーダウン)。 |
ポーカーのフォールドまとめ
この記事のまとめ
- フォールドは降参することを表しチップを没収される。
- プロのポーカープレイヤーは約80%のハンドでフォールドする。
- フォールドしすぎると負けるから弱いハンドでも勝てる技術が必要。
- 状況判断で適切にフォールドすれば資金を温存できる。
初心者のうちはより多くのゲームに参加したくなるので、フォールドを選ぶ回数が少なくなりがちです。
しかし、強いプレイヤーほどよくフォールドします。戦いどころはここじゃないと分かったら潔くフォールドできるようになるのも、ポーカーで強くなるために必要な姿勢といっていいでしょう。
まずは弱いハンドならフォールドする習慣を身につけるところから始めてみてください。そして、フォールドした後はじっくり他プレイヤーを観察しましょう。つけこむ隙があったら弱いハンドでもフォールドせずに勝負しにいくチャンスです!